アディダスのジャージの歴史は、古くは1967年にまで遡ります。アディダス自身のサッカー競技用スパイクから着想を得て生み出された、上下一対からなるスポーツウェア。この開発を後押ししたサッカー選手、ベッケンバウアー氏の名を冠して誕生した初めてのジャージは、当時としては革新的だった機能的な素材使いがプロアマ問わず高く評価され、瞬く間にスポーツコミュニティの間に拡散されました。
そこから徐々にレゲエを中心とした音楽シーンにもその流行の幅を広げ始め、現在はスポーツウェアとしてだけではなく、ファッションを代表するアイテムの一つとして認知されています。
「アディジャー」の原点でもあるベッケンバウアー(BB)は、スポーツウェアらしいタイトでコンパクトなサイズが特徴的。ジッパーを上げることで立ち上がる襟は、後述のファイアーバードと共通している点です。
3つの中でも最もしっかりとした生地を使っている点も見逃せません。重たさがある分、夏を除いた3シーズンで活躍してくれる万能ジャージです。
パンツはセンターにクリースのはいった、ややドレッシーな仕様。スラックス代わりに使うのも洒落てます。
80年代に登場したファイヤーバード(FB)は、ベッケンバウアーと比較して少しだけ低い襟とジャージらしく光沢を帯びた軽めの素材感、そして何よりゆったりとしたサイズで人気を集めています。
ファッションアイテムとしてのジャージ人気を決定付けたモデルでもあり、フェイクレザーやデニム、全面トレフォイルなど、さまざまなバリエーションがあるのもファイヤーバードの特徴的な部分。ファッションとしてジャージを取り入れたい!という方にまずおすすめしたいモデルです。
パンツはゆったりかつ裾にジッパーが付く、いかにもジャージらしいデザイン。
なんと言っても襟のないボンバージャケットのような首元が魅力的なSST。サイズはちょうどベッケンバウアーとファイヤーバードの中間といったバランスで、選ぶサイズ次第でオーバーサイズにもタイトにも振れる万能選手です。また、襟元から脇に抜ける4本目のラインもSSTを象徴するデザインで、他の2モデルよりもさらにスポーティな空気を高めてくれます。 パンツの裾にはリブが付き、単品でも使いやすいジョガーパンツのようなデザインに仕上がっています。