2014/04/25
ブランドストーリー ~Maison Labiche(メゾンラビッシュ) 編~
ハンドサインと刺しゅうとスタートアップの情熱 !
ハンドサインを刺しゅうしたTシャツやスウェットでブレイクした、ちょっと注目のフレンチブランド、Maison Labiche(メゾンラビッシュ)。
フランスではもちろん、日本でもいくつかのセレクトショップの別注アイテムでご存じの方もいらっしゃると思います。
このブランドを立ち上げたのはファッションデザイナーのジェニー・リシャールとスタイリスト マリー・ウェルトの二人の女性。
え、じゃあ Maison Labiche(メゾンラビッシュ)って、そもそもどこから来た名前なの? と思いますよね。
Puretrend.com というファッションニュースサイトの二人へのインタビューによると、まず「Maison (メゾン)」はパリの仕立て屋さん - 複数人によるコラボレーション作業によって服を作り上げるような - そんなイメージであったり、作り上げたものを人々と共有する場のようなアイディアでつけたとのこと。そして「Labich (ラビッシュ)」は、仲間のひとりのあだ名からきていて、「 アノ動物」(うさぎ=ラビット)とは関係ないそうです。
ハンドサインのほかに、有名な人物名、歌や映画からの一言を刺しゅうしたデザインもあり、たとえば豪快なもみあげ&フリンジの往年のスターとか、有名な映画のタイトルとか...。
この小さなメッセージを刺しゅうするデザインについては、同じインタビューの中で次のように語っています。
「Tシャツについては、まずTシャツありき。Tシャツは世界中で着られている最強の商品だと思うから、まずはそれでなにか作りたい、と思ったの。
それで当時よく売られていたオーバーサイズで襟刳の広い薄手のTシャツとは正反対のTシャツを作ることにしたの。
私たちが作りたかったのは50年代アメリカのTシャツ。ジェームス・ディーン、体にフィットした、厚手のコットンの...そんな「すてきなもの」を連想させる感じのTシャツね。
着やすくて上半身をしっかり包むもの。これを基本に作業を進めたんだけど、最終的に年齢や性別に関係なく、できるだけ多くの人に着てもらいたいという思いに至ったの。
その後刺しゅうの方にとりかかったんだけど、音楽や映画の風潮からいろんな発見があったわ。
サイコキラー(Crazy in love)、これは最初の作品、それから The Dude、これは避けて通れないわよね、そしてElvis... People & Song のコレクションは30種類あるんだけど、30までに絞るのは大変だったわ。
もし絞らなかったら3000はあったと思う...で、周りのみんなに聞いたらあり得ないって言われて(笑
メゾンラビッシュはこんなふうにひとつの一つの製品に対する情熱から始まって、成長しているの。
世界中の誰しもワードローブの中に一つはTシャツを持っているでじゃない? つまり、Tシャツこそ世界中の人に共通する好みを形にしたもなんじゃないかと思うの。」
このミニマル&シンプルなデザインは、様々なブランドやセレクトショップとのコラボモデルもあり、この子供用Tシャツは、パリの老舗セレクトショップ、COLLET(コレット)とのコラボアイテムだったりします。
親子でお揃いで着てもオシャレですね!
Maison Labiche(メゾンラビッシュ)は2010年に始まった、まだ若いブランド。
だからでしょうか、今回出品するにあたってサイズに関する質問をしたところ、恐らくはデザイナー本人であろう方から回答をいただくことができました。
要約すると「Tシャツのサイズは男性の服のサイズなんだけど、デザインコンセプトとしてユニセックスだからあえて男性用とか女性用とか表示していないの。服の寸法も特に表示はしてないけど、あなたのサイズならS、ご主人のサイズならMがおすすめよ(質問時に例として私の身長と普段着ている服のサイズ、夫の身長と普段着ている服のサイズを伝えていました)。女性はちょっとユル目に着てもすてきよ。ほかに何か分からないことがあったら、いつでも質問してね。」というかんじ。
ブランドを大事に育ててゆきたいという思いや情熱を直に感じることができて、有名ブランドの洗練された均質なカスタマーサービスとは一味違う、ほっこり温かなエピソードでした。